地盤調査マシン

鋼管

Steel pipe

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鋼管とは

鋼管とは

建造物の基礎地盤として十分な地耐力が得られない軟弱地盤(比較的支持層の深い地盤)に対し、一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3444 STK400以上)を回転圧入によって、所定の深さの支持地盤に根入れし、鋼管先端部の支持力と鋼管周面の摩擦力によって建物荷重を支持させる工法です。
\鋼材先端部分の形状によりストレート形状羽付形状に別れますが、一部特殊な形状の物もあります。

鋼管の特徴

  • 価格 支持層の深い地盤に対し、優位性を発揮
  • 改良深さ GL-2.50m未満の長さ設計困難
  • 適応地盤 既成材料のため、原地盤の影響を受けにくい
  • 排土 無排土工法のため、残土発生はほとんど無い
  • 水質 乾式工法のため、問題になりにくい
  • 騒音・深度 杭を回転埋設させる工法のため、問題になりにくい
  • 工期 搬入・土質・施工条件により変動
  • 養生 施工後の養生期間は必要なし

施工の流れ

  • 施工の流れ1
  • 施工の流れ2
  • 施工の流れ3
  • 施工の流れ4
  • 施工の流れ5
  • 施工の流れ6
  • 杭の建て込み 杭を吊り込み、重機にセットする。
  • 回転貫入 コラム中心位置を出し、その位置に杭の中心がくるように機械をセットする。回転しながら圧をかけ、杭を打設する。
  • 継杭の建て込み 杭の継ぎ足しがある場合、2本目(継杭)をセットする
  • 継手の施工 1本目と2本目の溶接を行う。
  • 回転貫入 継杭を1本目同様に打設する。
  • 打設完了 杭頭の高さにあわせて切断し、杭頭処理を行う。
※施工基準においては「住宅地盤品質協会・技術基準書」または「ランドスタイル株式会社・施工基準」に沿って行うものとする。

鋼管工法の種類

ガイアパイル工法
幅広いニーズに対応する大臣認定工法!

ガイアパイル工法

貫入能力・建て込み制度・杭芯ズレの極小性、また拡翼変形がなく、施工精度の高い国土交通大臣認定の基礎杭技術です。 ガイアパイル工法カタログダウンロード

ガイアパイル工法の特徴

細径鋼管(Φ76.3Φ89.1Φ101.6Φ114.3Φ139.8Φ165.2Φ190.7Φ216.3Φ267.4)の先端に半円形の拡翼2枚と三角形の掘削刃を取り付けた回転貫入鋼管杭であり、幅広いニーズに対応する大臣認定工法です。
  • 環境保全 回転貫入工法は、無残土での杭施行を実現します。 産業廃棄物(地盤改良材やセメントミルク等)は一切仕様しないことにより、残土を全く発生させません。
  • 高支持力 独自の杭先端形状により、大きな支持力を発揮することにより、経済的な杭設計が可能です。
  • 低騒音・低振動 回転貫入方式で行う工法は、低騒音・低振動。都市部、住宅密集地、建物屋内などでの杭施行に最適です。
  • 低コスト 地盤調査に基づき無駄のない杭長、流通の簡素化、無駄な準備作業を省略、又拡翼付先端により細径化可能になり、商品と施行のコストを抑えます。
  • 省スペース 施工に必要なものは小型施工機のみ。プラント設備等は不要な為極めて省スペースでの施工が可能です。 杭材は小型トラック(2t~4t)で搬入可能。現場周辺の環境保護にも貢献します。
  • 幅広い支持層 砂質地盤、礫質地盤(10≦N値≦50)粘土質地盤(3≦N値≦40)幅広い支持層の選択が出来、より使いやすい杭工法になりました。
  • 高性能施工機械 小型でありながら高トルクが可能な施工機械、狭い搬入路、施工現場、上空制限のある現場(工場等)など、限定された施工条件に対応します。
  • 確実な打ち止め管理 独自の打ち止め管理方式より、指標値を地盤調査結果と照合して、指標値が所定の範囲に収まっていることを確認して打ち止める。
ウルトラパイル工法
増大な支持力が得られる精度の高い基礎杭技術

ウルトラパイル工法

独自の打ち止め管理方式により施工機械・施工者によるバラつきがなく、増大な支持力が得られる精度の高い基礎杭技術です。 ウルトラパイル工法カタログダウンロード

ウルトラパイル工法の特徴

細径鋼管(Φ76.3Φ89.1Φ101.6Φ114.3Φ139.8Φ165.2Φ190.7Φ216.3Φ267.4)の先端に、 半円形の拡翼2枚と三角形の掘削刃を取り付けた回転貫入鋼管杭であり、幅広いニーズに対応する大臣認定工法です。
  • 従来工法にはない打ち止め管理工法 従来の打ち止め管理(回転トルク・回転当り貫入量等)での確認が難しいとき、スライドウェイト計測器付のモンケンを使用することにより確実な支持地盤の確認が行えます。
  • 驚異の支持力係数α=320
  • 安心の国土交通大臣認定+建築技術性能評価
テコットパイル工法
鋼管を回転させることによって地盤中に貫入

テコットパイル工法

テコットパイル工法は、切り欠きを施した鋼管に2枚の半円形鋼板の羽根と掘削刃を鋼管に溶接接合したものを、回転させることによって地盤中に貫入させ、これを杭として利用する技術です。 テコットパイル工法カタログダウンロード

テコットパイル工法の特徴

  • 施工管理が充実 スライドウェイト試験を採用
  • 低コスト 業界初!!鋼材を見直し低コストを可能にした角形鋼管杭(100×100mm)を新たにラインナップ!
  • 信頼性 国土交通大臣工法認定と日本建築総合試験所の建築技術性能証明の両方を取得(※角形鋼管は建築技術性能証明のみ)
  • 幅広い支持層 砂土質地盤(礫質地盤を含む)、粘土質地盤の両方に対応
  • 省スペース 施工に必要なものは小型施工機のみ。杭材も小型トラック(2t~4t)で搬入可能。
  • 高支持力 独自開発の先端拡翼部によって、杭の先端支持力係数α=270を実現
  • 低騒音・低振動施工 回転貫入方式は低騒音・低振動。都市部、住宅密集地、建物屋内等での杭施工に最適。

低コストな角形鋼管杭

低コストな角形鋼管杭

業界初!!鋼材を見直し低コストを可能にした角形鋼管杭を新たにラインナップ!(100×100mm)

スライドウェイト試験で施行管理が充実

試験杭は、本杭施工時に必要な情報を入手するために実地するもので当現場における1本目に施工する杭を指す。 なお、試験杭の本数は杭径,施工機種毎に1本ずつ実施する。

支持させる地盤の確認と打ち止め管理は,地盤調査結果から求まる支持させる地盤の所定深度と試験杭施工時に得られた施工トルクを打ち止め管理値とする。また,スライドウエイト試験を行う。

本杭の打ち止め管理値に決定に用いる施工トルクと1回転あたりの貫入量の測定は以下の要領で行うこと。

①打ち止め管理時における施工トルクの測定は,くいの鉛直性を保った状態で行う。

②打ち止め管理時における1回転あたりの貫入量は20回転以上させて測定した平均値とする。

なお,施工トルク値が試験ぐいで決定したトルク管理値を下回る場合や貫入量管理を行う場合は,スライドウエイト試験を行う。

スライドウェイト試験で施行管理が充実